ユジャ・ワン

ユジャ・ワン(Yuja Wang)とピッツバーグ交響楽団によるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴きに行きました.(後半は,ピッツバーグ交響楽団だけでR・シュトラウスの「英雄の生涯」でした.)

ユジャ・ワンのピアノを聴くのは初めてです.上手く言葉にできませんがとても良かったです.

エフゲニー・キーシンを連想しました.といっても,私がキーシンの音楽会を聴きに行ったのは今まで2回で,2001年の日本と2006年のパリとかなり前なのですが…….2006年のときは,ベートーベンとショパンのプログラムでしたが衝撃的でした.聴き慣れたはずのベートーベン(ピアノ・ソナタの3番と「熱情」)が,聴いたことのない曲のようにきこえ,鍵盤を強くたたいているのですが,といっても奇を衒った弾き方ではなくて,弾かれてみると,はぁそうなのかとただ感じ入りました.後半のショパンスケルツォ4曲(特に第2番)もすごかったです.2001年に聴いたときよりずっとすごいと思いました.

それで,ユジャ・ワンに戻るのですが,彼女は26歳だそうです.例えば5年後にどういう演奏をしているのか想像できません.でも,今日,この音楽会を聴いて良かったと思いました.