フェルツマン,ピアノリサイタル

ウラディーミル・フェルツマンのピアノリサイタルを聴きに行った.知り合いがチケットをもらったらしいのだが,行けなくなったので私がその代わりに*1

曲目は,べートーベンのピアノソナタ8番「悲愴」と31番,それにムソログスキーの「展覧会の絵」.アンコールは,シューマンの「献呈」だった.

ベートーベンはCDも含めて何度も聴いているので,どうしても過去に聴いた演奏やCDの演奏を頭の中で思い出しながら聴いてしまう.ベートーベンのソナタは好きな曲が多いけど,31番もその一つ.「展覧会の絵」は壮麗な響きの音が良かった.今弾いているのはどこだろう,たしか子供のけんかの場面もあったよなぁ,とぼんやり思ったり,プロムナードの旋律に戻ってくるとほっとしたりして聴いた.アンコールの「献呈」が私には一番良かった.花束が色を変えている感じ,あるいは噴水が色を変えている感じでとても鮮やか. 

残念だったのは,近くに座っていたおばちゃん二人組.演奏中に小声でしゃべるのだもの.よっぽど注意しようかと思ったのだけど,注意するには少し遠くに座っていたので断念.

*1:日記には書いていないけど,ときどきコンサートを聴きに行っている.外国にしばらく滞在していたときは,気分転換になることが限られていたので,よくコンサートを聴きに行った.