カラヴァッジョ展

国立西洋美術館のカラヴァッジョ展を見に行きました.カラヴァッジョについて,『西洋美術史ハンドブック』(2014-05-29参照)ではこう書かれています.

カラヴァッジョ[(1571-1610)]はミラノ近郊に生まれて,90年代初めにローマに出て静物画や風俗画,さらに宗教画で革新的表現をもたらした.光の照明効果を追求し徹底した写実から生まれた作品は,理想美を排して宗教画の伝統的表現を拒絶したことによって,賞賛と同時に強い非難を受けた.カラヴァジェスキと呼ばれる彼の追随者によって一時的に強い影響をイタリア内外に与えたが,彼の死後それは急速にしぼんでいった.(p.91.「バロック」の概説より.)

展覧会のカラヴァッジョの絵は色彩もきれいで,果物など非常に緻密に描かれていました.展覧会の最初のほうにあった作品は中性的な顔が多かったです.展覧会のパンフレットによれば,カラヴァッジョの作品が11〜12点ほど,カラヴァジェスキと呼ばれる画家の作品が40点ほど展示されているそうです.

カラヴァッジョの絵が好みかどうかと言われると,私はあまり好みではないなぁ.(明暗表現の絵だと,例えばレンブラントの絵のほうがずっと好き.)