秋深き

秋深き隣は何をする人ぞ  芭蕉

日が暮れるのが早くなった.6時にはもう辺りは真っ暗.天高く馬肥ゆる秋ではないけれど,美味しいものを食べたくなる季節だ.

先日出張したときに,同僚と3人で蕎麦屋に入った.出石風の蕎麦屋で,白い小皿に蕎麦がのって出てくる.私は10皿注文した.しばらく待っていると,お膳に10皿蕎麦が盛られて出てきた.

最初の3皿位は,つゆに何も入れずに食べた.ずぅー,ずぅー(蕎麦をすする音のつもり).かつおがきいていて美味しい.それから,つゆに薬味を入れる.大根おろし,刻みネギ,ワサビのつゆで,3〜4皿をずぅー,ずぅー.味が変わってまた美味しい.それから,最後の3皿は,つゆに生卵をいれて食べた.上品な食べ方とはされていないけど,ご飯に醤油と生卵をかけて食べると美味しいですよね.そんな感じで,生卵(鶏卵よりは小さかった)をつゆに入れてかきまぜて,そこに蕎麦を入れてずぅー,ずぅー.

食べ終わったら,蕎麦湯を頼む.かなりの勢いで蕎麦を食べただけに,蕎麦湯をつゆに入れて飲むとほっと一息つく.10皿は少なかったかな.同僚は,一人は10皿,もう一人は15皿注文していた.

そこで一句.

秋深きあっという間の蕎麦十皿  shub

お粗末さまでした.